生活

家具屋が教えるソファの選び方 スペック編

こんにちは。ソファが置けない部屋に住むコバヤシモンドです。

家具を選ぶ機会ってそんなに多くないと思いますが、それだけに選び方がよくわからないと思います。

デザインが気に入ったものにするのはモチロンですが、長く使うにはスペック的なことも重要になります。

そこで今回は家具店員のコバヤシが、ソファを選ぶのに知っておきたいポイントを解説します。なお、ショップブログではないので家具屋が言わないことも言っちゃいます。独断と偏見も多分に含んでいます。

ソファの骨組み

「〇〇のソファの秘密。木目を互い違いに重ねることで、丈夫さを追求しました。こんなところも、お値段以上。」

というTVマーシャルが一時期流れていましたね。「ほ〜う、なるほど〜」と言ってしまいそうですが、あれは安価なソファのごく一般的な構造です。

 

「コバヤシの秘密。ズボンの下にパンツを履いています。」と言っているようなものです。まあ、履かない人もいるかもしれませんけど。

 

とにかく、そんなに珍しいものではないということです。あのCMだといかにも特別で品質の高いものだと思っちゃいますよね。

 

まあ、嘘はついてませんから。あれはコマーシャルを作った人がめちゃめちゃ上手ですね。

 

安価な、とは言いましたが高いソファでも使われています。積層合板というもので、安っぽくいうとベニヤです。実際丈夫な素材なので、骨組みが見えないタイプのいろんなソファに使われます。

 

しかし、一般的にソファの「丈夫さ」で求められるのは座面やクッションの耐久性です。そもそも骨組みなんて安いソファでもほとんど壊れません。

 

骨組み材料に関しては、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。

シート構造

みなさんが座るシートの部分、その一番下の土台となる部分です。ソファによって無数に種類はあるのですが、ここではごく一般的な3通りをご紹介します。一般に売られているソファの9割くらいはこの3つのどれかだと思います

シート構造の図

Sバネ

文字通り、S字のバネが連続して連なっているのもです。座った感触は柔らかめで、たぶん一番多く使用されています。価格、耐久性ともに一般的。すぐダメになるという心配はしなくて良いと思います。

オススメ度…☆☆☆

 

ウェービングテープ

伸縮性のあるテープを編み込んでシートとしたもの。受け止められ感があるが、耐久性は低い。メリットは構造がシンプルでデザインの幅が広いこと。製造コストも比較的安い。海外製の安価なソファで使われ、国産のソファではあまり使われない。これを選ぶなら2〜3年でへたることも覚悟すべし

デザインの自由度をあげるために使われだしたウェービングテープですが、コストを抑えるために安物の素材のテープで製造するメーカーが多く出て、ウェービングテープの地位が落ちてしまいました。。

追記:海外製の安価なソファ、と書きましたが、一部高級ソファにも使われています。それらに使用されているのは上質な素材のテープで、安物とは耐久性が全然違うようです。実際スプリングと比べてどうか…は正直よくわかりませんw

オススメ度…☆(最高級品を除く)

コイルスプリング

コイル状の立体的なバネを連結して並べたもの。少し座りは固めですが、耐久性は高いです。

また、連結せずコイルごとに独立して梱包されたポケットコイルというものもあります。独特のポヨンポヨン感があります。コバヤシの感覚ですが、ソファの種類によって合う、合わないがはっきりします。

オススメ度…☆☆☆☆

ポケットコイルの合うソファ
シート構造はコイルスプリングが最上ですが、好みによってはSバネでもいいと思います。ウェービングテープはよっぽど間に合わせでお金がないとき以外はおすすめしません。。

「ソファの中身なんてどうやって確かめるの?」

座面を直接触ってみてください。座るところのクッションを外して触ったり、下から手を突っ込めばわかるものはわかります。

 

Sバネは形が手の感触でわかりますし、ウェービングテープは押せばトランポリンを押しているような感覚がします。

 

コイルスプリングはちょっと難しいかも…

 

ただ、あまり一般のお客さんがやらないことなので、まじまじとやっていると業者と間違われます。普通に店員に聞くのがいいかもしれません。

クッション材

ウレタンの絵

実際に使っていて劣化がもっとも感じられるのはこの部分です。困ったことに、安いソファでも新品の状態ではそこそこ座り心地はよく作れます。それで、「安いのに全然いいじゃん!」となってしまいがちです。

 

問題はそれがいつまで続くか、です。あとあと後悔しないようにしっかりと選びましょう。

ポリエステル綿

安価なソファに使われます。柔らかな座り心地で気持ちいいですが、長持ちはしません。座ったときの感触は「ふにゃっ」。体を支えるというよりは、あくまで当たりを柔らかくするという働きです。

オススメ度…☆

フェザー

鳥の羽根です。耐久性・感触とともにソファの素材としてはもっともオススメです。座ったときの感覚は「もふっ」。多少へたっても空気を入れ替えるようにパンパン叩いてしばらく陰干ししてやればまたふっくらします。

オススメ度…☆☆☆☆☆

ウレタン

いわゆるスポンジ状のもっとも多く使われる素材ですが、耐久性・座り心地などもかなり幅があります。単純に「ウレタン」といっただけでは良いか悪いか判断できません

 

判断基準はいろいろありますが、「密度が高い」ものが高品質の条件です。密度の高さに比例してへたりにくくなります。

硬いものが丈夫?

と、いわれることが多いですが、硬さは耐久性とは無関係です。硬さは製造時に混ぜる硬化剤によって変わるもので、硬ければ密度が高いというわけではないのです。よって、ただ触っただけではウレタンの品質を見分けるのは難しいです。

密度の見分け方

ズバリ、「重さ」です。密度の低い=安いウレタンはスカスカで軽いです。座クッションが外せるタイプのソファであれば、安いものと高いもので比べてみてください。20万円クラスのソファの座クッションは女性では持つのも大変だったりします。

オススメ度…☆☆〜☆☆☆☆(ウレタンの品質による)

 

おすすめはフェザー。ウレタンもしっかり吟味してください。

 

これらのクッション材は、単独で使われることもあれば併用されることもあります。その場合、無数の組み合わせパターンが生まれてきます。

 

あまり知識ばかり詰め込んでも混乱するので、座ってみて好みを見つけてから購入するかの判断材料にしてもらえればいいかと思います。

張り地素材

布張りクッション

デザイン上もっとも重要になる部分。ここは好みで選んでいただくのが一番ですが、それぞれの扱い方をキチッと把握して長持ちするようにしたいですね。

安いものから高いものまでいろいろです。色や質感はもちろんですが、素材と織りの細かさによって丈夫さも変わってきます。丈夫な素材でも織りがイマイチなら品質はそこそこになるので、素材よりもしっかりした布地かで選びましょう。

 

国内生産のソファの生地なら耐久試験などもクリアしているはずなので、あまり心配はないでしょう。外国産のは、日本の規格で試験していない場合が一般的なのではっきりはわかりません。

オススメ度…☆☆☆☆

合成皮革

ソフトレザーともいわれます。合成皮革もこれまたピンキリです。よくある誤解は「革と違って水に強い」というものです。が、これは間違いです。難しい話ははしょりますが、合皮も水でダメージを受けます。

 

それが進むと表面がボロボロ剥がれてくる問題につながります。

 

合成皮革の丈夫さもかなり幅があるので、国産の合成皮革では「ジャングルテスト」という耐久試験をクリアしているものを選ぶと良いでしょう。

人工的に湿度95%、室温70℃の空間中に皮革製品や素材を放置して劣化を促進させ、耐用年数や劣化状態を評価する劣化促進テスト。ジャングルテストの1週間は一般家庭で使用されたときのほぼ1年分に相当するといわれている。

一般社団法人 日本皮革産業連合会

「そんなのわかんないし」という心配もあるでしょうが、クリアしている素材はだいたいクリアしましたアピールをしているので、説明書きなどをみればわかると思います。

 

大事なのは、濡れた体のまま座らないこと、濡れたらすぐ乾拭きをすることです。

 

合成皮革というと安物っぽいイメージがあるかもしれませんが、上質なものは本当に手触りも耐久性も抜群です。本革よりも色落ちもしにくいので、扱いやすい素材でもあります。

オススメ度…☆☆☆

みんなが憧れる革のソファ。コバヤシもやっぱり革がいいです

 

しかし、やはり手入れは必要です。革の仕上げの違いにもよりますが、半年ごとくらいにはクリーナーとクリームなどによる手入れは必須です

オイルレザーなどはあえてボロボロになるのを楽しむという手もありますが…

 

仕上げの種類によってメンテナンスに使うクリームも変わったりするので、買うときにしっかり確認しておきましょう。

オススメ度…☆☆☆☆

 

張り地は好みが一番大事です。あとはお手入れ方法をしっかり聞いておきましょう。

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まとめ

色々と詰め込んでしまってイマイチ要領を得ないかもしれませんが、参考になった部分はあったでしょうか?

 

普通はソファの中身まで考えて選ぶことは少ないと思いますが、せっかくならいいものをえらびたいですね。

 

もちろん選ぶ基準は人それぞれですし、一時的に必要なだけなら安価なものでもいいと思います。

 

ただ、選ぶ理由が「安いから」というのだったらやめましょう。欲しいものがたまたま安くなってるなら良いですけどね。

 

実は値段に関してもいろいろ騙されてしまいがちな部分があります。今度はそのあたりも判断を誤らないように、家具販売の内情をお伝えしていこうと思います。

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