革靴にカビが生えたら…。捨てるにはまだ早い!革のカビ除去と復活への道

カビの生えた靴と除去後の靴 セレクト
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どうもです。靴を磨いて3000年。のコバヤシモンドです。

しばらく履いていなかった革靴を出してみたら、なんとカビが生えていた!なんてことはありませんか?

カビなんてそうそう生えるもんじゃないと思っていたのですが…

カビが生えた革靴の甲

あら。

白いホコリみたいなものが。

…。

気をつけてください。奴らは突然やってきます(泣)

ボロボロになっただけの靴なら復活させたこともあるのですが…

しかし起こったものはしょうがありません。

靴メンテ好きのコバヤシ、初のカビ退治です。

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カビが生えた革靴の治し方

カビが生えても手遅れじゃないよ!

お気に入りの靴にカビが生えてしまったらショックですよね。

しかも、発見するときはその靴を履く気満々で出したところでしょうから…

モンド君
モンド君

風通しが悪い場所じゃないのに…

モンド君
モンド君

何年も問題なかったのに …

納得がいきませんが、いくら言い訳してもカビは目の前にいます。

でも、もうダメだと泣きながら捨てるにはまだ早いかもしれません。

コバヤシのカビてしまった靴ですが、

見事に復活させることができました!

カビ除去・メンテナンス後の革靴 前から
復活した革靴・側面

長年使っていてできた黒ずみやシミはありますが、カビの影響はすっかりなくなりました。

むしろ苦難を乗り越えた大人の色気みたいなもんまで出始めた気がします。

では、カビの生えてしまった靴をどのように回復させたのかを解説します。

対カビメンテナンスの手順

今回のメンテナンスの工程はざっくりとこんな感じ。

手順
  • カビ用クリーナーでカビを除去する
  • 皮革用せっけんで丸洗い
  • 数日間乾かす
  • 再びカビ用クリーナー
  • 数日間乾かす
  • 靴用クリームで手入れ

それぞれの作業自体はそんなに時間はかかりませんが、乾かす時間が必要なので長期戦となります。

休みの日に①と②をやって、次の休みで④、みたいに気長に作業しましょう。

自分でやってるヒマなどない人は…

こんなことやってられるか!私は忙しいんじゃ!という人にはネットで依頼できるプロのクリーニングサービスがおすすめ。

>>>靴クリーニング・丸洗いの全国宅配[くつリネット]

自分で対処するのに比べてお金はかかりますが、手間も省けますし何より熟練の職人の手によるものなので仕上がりも安心です。

  • webサイトの専用フォームから依頼
  • 靴を箱か袋に入れておく
  • 黒猫さんが集荷に来てくれる

手続きはこれだけ。あとは待っていればキレイになった靴が帰ってきます。

スタンダード以上のコースならカビ取り、消臭・除菌、丸洗い、補色・クリーム仕上げと至れり尽くせり。

大事な靴ならプロに任せた方が間違いはないですね。



モールドクリーナーを使ったカビの取り方

カビは菌です。

菌というと恐ろしいですが、きのこも菌です。

エノキやエリンギと戦うと考えればなんだか勝てる気がしてきますね。

こうなったら断固たる決意で戦うことにしましょう。

消毒用エタノールを試す

消毒用エタノール

ネットで調べると「消毒用エタノールで拭く」というカビ対処法が出てきましたが、

効果はちょっと実感できませんでした。

表面に見えているカビは取れましたが、それは普通に布で拭いても同じ。

においも全然取れないし、革もカサカサになってしまいます。

やっぱり手間を惜しまず、本格的な革用のメンテナンスグッズを入手ことにしました。

モールドクリーナーでカビを除去

モールドクリーナー外観

革製品メンテナンスグッズの有名ブランド、M.モゥブレイの「モールドクリーナー」です。

革製品用のカビ取り専門のクリーナー。これなら信頼して使えそうです。

使い方は、

  • 全体に薄くスプレーしてから布で拭きあげる
  • または、布に含ませて全体を拭く

どちらでもいいみたいですが、個人的には布に含ませてから拭いたほうが細かいところまで塗れてやりやすかったです。

モールドクリーナーで拭く
全体にまんべんなく塗る

カビ菌はどこまで侵入しているかわかりません。靴の中も忘れずに塗ります。

先端までは手が入りづらいので、靴を逆さにして中に向けてスプレーすると良いでしょう。

  • スプレーは吸い込むと人に有害とのことなので、屋外で使用しましょう。
  • 拭いた布はカビ菌がついているので、すぐに袋などに密封して捨てます。

全体を拭き終わったら、風通しのいい屋外で乾かします。

コバヤシは4〜5時間放置しました。

ちなみに、靴のケアに使う布は色々試した結果、「ネル生地」が一番使い心地がいいです。

Tシャツの切れ端やホームセンターで売っているウェス(布の端切れ)よりもクリーナーやクリームをよく含み、まんべんなく塗れます。

起毛して柔らかいので仕上げの磨きにも最適です。靴のお手入れをするならamazonでついで買いをしておくといいと思います。

サドルソープで革靴を洗う

サドルソープ外観次の工程は、水と専用せっけんを使って革靴を丸洗いです。

モンド君
モンド君

革って濡らしたらアカンのでは…?

というのが常識です。

確かに雨に濡れた靴をそのまましまったりしてはいけません。

それこそカビの原因になります。

しかし、適切な処置をすれば水洗いしても問題ないとのこと。

モンド君
モンド君

適切な処置って、難しそう…

とビビってしまいますが、じつはそうでもありません。要するに

  • 革専用のせっけんを使う
  • 後からきちんと乾かす

これだけでOKです。実際、コバヤシもわりと適当にやりましたが全然大丈夫でした。

サドルソープとは?

モールドクリーナーでカビを除去した後は、サドルソープの出番です。

サドルというのは乗馬に使う鞍のことで、鞍が革製だったのでそれを洗う用の石けんということでサドルソープというそうです。

モンド君
モンド君

じゃレザーソープでいいんじゃ?

サドルソープの表面
フタを開けたところ

革用ということでなんとなく油っぽいのかな?と思っていましたが、においも触った感じも普通の石けんです。

サドルソープを使う前に、革靴の表面を全体的に濡らしておきます。

水を含ませたスポンジで撫でてあげるといい感じになります。

サドルソープをスポンジにとる

適量をスポンジにとります。

ただ適量ってどのくらいかわからないので適当です。石けんが固いのでスプーンとかですくってとるとやりやすいかと思います。

ちなみにコバヤシは赤ちゃん用の柔らかいボディスポンジを使いましたが、専用のスポンジも存在します。

台所用の固いスポンジは革を痛めるのでやめておきましょう

革靴を丸洗い

実のところ、水洗いとか丸洗いとか言っても水を張った容器に靴を入れてジャブジャブ洗うわけではありません。

イメージでいうと「全体を部分洗い」みたいな感じです。

スポンジでサドルソープを泡立てる

水を含ませてモミモミし、よく泡立てます。

革靴を水と石けんで洗うなんてやはり怖いですが、思い切ってやりましょう。

サドルソープで革靴を洗う
泡が革に吸収されるような、不思議な感覚があります。

最初は怖いですが、やってるうちになんだか楽しくなります。背徳感でしょうか。

靴の中もソドルソープで洗う
靴の中も容赦せず洗います。

全体を泡だらけにしたら、今度はすすぎです。

水をかけるのではなくスポンジで泡をふきとっていく、という方法です。

スポンジで泡を拭き取る

サドルソープには保革成分が含まれているとのことで、説明書いわく

水で泡を洗い流すというよりは、石鹸の成分を表面に残すような感覚で泡を拭き取って下さい

とのこと。

革靴 洗い終わり
シューキーパーがあれば型崩れ防止になります。

水洗い完了です。

革靴を乾かす
お風呂上がりのさっぱり感

ここでしっかりと乾かすのが重要です。

濡れたまま風通しの悪いところに置いておくと再びカビの脅威にさらされます。

写真では伝わりませんが、洗い終えた後の革靴はめちゃくちゃサッパリしているのがはっきりとわかります。

落としてみて初めて靴がどれだけ汚れていたのかを実感しますね。

ある程度乾くと石けんの香りはすっかりなくなり、新品の時のような革本来の匂いが戻ってきました。不思議。

ちなみに、外した靴ひもも中性洗剤でつけ置き洗いしました。

これまでの工程で使った靴洗いグッズがセットでも販売していました。

今回は使っていませんが、一緒に入っているステインリムーバーという汚れ落としも普段のお手入れには必須です。

金額的にもお得だと思うので必要な人はまとめて買ったほうがいいかも!

再度モールドクリーナーでカビ対策

数日間放置すると、靴はすっかり乾きました。

しかし、まだかすかにカビ臭は残っています。

カビ菌が全滅したか生き残っているかはわかりませんが、再びモールドクリーナーを使います。

カビの除去だけでなく予防の効果もあるとのこと。

モールドクリーナー外観

始めと同じように全体になじませ、さらに数日乾燥させます。

シュークリームで保革

靴が乾いたらさすがのカビ臭もほとんどしなくなりました。

これでお手入れも最終段階。

靴用クリームを塗っていきます。

ヴィオラ シュークリームを使ってみる

シュークリームは色んなメーカーから展開されています。

今回は国産のヴィオラシュークリームを使ってみます。

色の選択肢がめちゃくちゃ多く、どんな靴でも合う色が見つかりそうですね。

コバヤシは今回「ダークブラウン」を選びました。

靴クリームの塗り方

ジャーマンブラシ外観

この小型のブラシを使うと塗りやすいです。

ブラシに靴クリームをとる
ブラシの端に少量ずつとります

クリームは「溶けたチョコレート」みたいな固さ。

普段使っているM.MOWBRAY シュークリームジャーよりは少し固く伸びにくい印象です。

ワックスや油分が多いのだと思います。その分保護効果は高いんじゃないでしょうか。

クリームを革靴に塗りこむ
少し色が濃かったかな?

クルクルと小さな円を描くように塗り込んでいきます。

ブラシでクリームをなじませる

全体にクリームをなじませたら、ブラシで余計なクリームを落とした後、布で磨きます。

ちなみにブラシには主に豚毛と馬毛がありますが、コシがあって固めの豚毛はホコリ落としに、柔らかい馬毛は今回のようなメンテナンスの仕上げに適しています。

これでカビが生えてしまった靴のメンテナンス、全行程が完了です!

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復活完了

カビ除去・メンテナンス済みの革靴 上から
瀕死の状態から生き返ったようです

どうでしょう!このしっとりした輝き!

カビが生えたのを見たときにはどうしたものかと思いましたが、こうして無事に復活させることができました。

メンテ後1ヶ月くらい使っていますが、カビの再発はしていません。

自分でやってみればできるもんですね!

ここまで読んでくれている方も、きっと靴のカビを見て絶望しているのではないかと思いますが

あきらめないで。

どうかこれをご参考に、愛する靴を治してあげてください!

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