ZOZOのホールガーメントニットをレビュー。サイズオーダーの実力は?

ホールガーメントニット平置き ZOZO
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毎度です。最近ニット買いすぎのコバヤシモンドです。

ZOZOからオーダーサイズで買えるニットが登場しました。

いずれ出るだろうと思って待っていたアイテムですが、思いっきりユニクロのエクストラファインメリノにぶつけている感じがしますね。

もちろんZOZOスーツでの採寸ありきです。

さて、今回はどんなアイテムに仕上がっているのでしょうか。

ZOZO公式ページを見る

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ホールガーメント®️ってなに?

まずホールガーメントってなんやねんってことですが、製法の名前ですね。

通常の洋服はおなか側、背中側、袖のパーツと別々に作ったものを縫い合わせて作ります。なので脇の下から裾にかけて縦の縫い目が入ります。袖と胴体の間も同じです。

一方、ホールガーメント®️は一体形成で作られます。つまり、初めから洋服の形が出来た状態で編み機から出てくることになります。

通常の洋服がプラモデルだとすれば、ホールガーメントは3Dプリンターみたいなものですね。

ちなみに、ホールガーメント®️は株式会社島精機製作所さんの登録商標です。

ホールガーメントについて 島精機製作所

素材はエクストラファインメリノ

メリノとは羊の品種の一つです。繊細で柔らかい毛が特徴で、高級な羊毛ウールとされています。

こう聞くといかにも特殊な品種という気がしますが、いわゆるみなさんが思い浮かべるモコモコのザ・羊がメリノ種の羊です。

羊

要するに一般的な羊です。高級で優れているから一般に普及したのです。

そのメリノウールに等級のようなものがあり、糸の太さが18.5ミクロン〜19.5ミクロンという繊細なものをエクストラファインと言います。

数字を挙げられてもピンと来ませんが、要するにエクストラファインメリノとは

  • 特上のエクストラ
  • 良質なファイン
  • リノ種の羊毛メリノ

というわけですね。

ちなみにエクストラファインメリノはユニクロが独壇場といった知名度を誇っています。

そこにぶつけるようなZOZOの対抗心が感じられますね。

ZOZOのホールガーメントニット外観

写真では白くなって見えますが、実際は綺麗です生地感は光沢があってヌメッとした滑らかさがあります。薄手で手に乗せると形が浮き出るようにフィットします。

安いニットにありがちな表面の毛羽立ちも感じません。

モンド君
モンド君

写真では綺麗に写らないのが残念です…肉眼で見るともっと高級そうに見えます

ちなみに色はネイビーなのですが、肉眼で見てもほぼ真っ黒に近い紺です。

そして最大の特徴はホールガーメントならではのつなぎ目。

ユニクロのエクストラファインメリノと比べてみましょう。

ユニクロのエクストラファインメリノのつなぎ目
ユニクロのニット

ZOZOのホールガーメントのつなぎ目
ZOZOのホールガーメント

ユニクロの方は2枚の生地を縫い合わせているのに対し、ZOZOのホールガーメントは「途中で繊維の走る向きが変わっている」ような不思議な境目になっています。

Tシャツなんかでも胴体に縫い目のないものがありますが、あれは寸胴のようにまっすぐな筒状です。

ホールガーメントは縫い目がないのにシルエットに変化があり、体にフィットするようになっています。

これは面白いですね。その気になればニットの全身タイツなんかも作れるんじゃないでしょうか。

着てみました

ちなみに参考までに注文したサイズを載せておきます。

コバヤシは身長168cm、体重57kgです

胸囲96cm(最適)
肩幅40cm(最適から+2cm)
着丈65cm(最適から+2cm)
袖丈57cm(最適から+1cm)
ZOZOのニット着用 正面

ユニクロのニットが1サイズ大きめでしっくりきたので、同じように全体的に大きめにオーダーしたのですが…

結果、ジャストフィッツという感じでした。

ZOZOのニット着用 横

特にツッパリ感が出やすい肩や首回りはすこぶる快適。

腕のフィット感もピッタリです。これも縫い目のないホールガーメントならではなのでしょうか。

腕まわりのフィット感
よく見ると切り替え部がわかる。でも縫い目はない

裾がずりあがらない

もっとも秀逸なところは、ニットの宿命である「裾ずり上がる問題」が解決されているところ。

古来よりジャストサイズのニットはだんだん裾がずり上がってザンナイ見た目になるものだとされてきました。

Mサイズ裾ずり上がり写真
裾がずり上がってザンナイ結果に

しかし、ZOZOのホールガーメントニットはこのずり上がりがほとんどありません。

モンド君
モンド君

立体的な形成により生地が体の動きに追従して、腕を上げても裾のリブが引っ張り上げられる度合いが少ないものだと思われます

腕を動かすたびに裾をクイっと手で直す手間が省けるのはニット界では非常に高い功績なのではないでしょうか。

裾のアップ
裾がいい感じの位置にキープされる

フィットしすぎ?

しかし、一つ不満を言わせていただきます。

モンド君
モンド君

腕周りフィットしすぎ

ニットの重要な使い方の一つである

「襟付きシャツの上に重ねる」

といった着方がちょっと辛かったです。

モンド君
モンド君

着られなくはないけど、長時間はしんどいかも…

腕まわりのサイズも個人差があると思うので、注文時に腕の太さも調整ができればいいんですが、なんとかなりませんか?

ZOZOロンTとの重ね着

ZOZOTOWNの前澤社長のインタビューにて、

最適サイズのZOZOロンTとホールガーメントニットを重ね着すると、絶妙なバランスで下に着たロンTの襟、袖、裾が見える

といった内容の発言がありました。(出典元を見失ってしまいました…)

そこでコバヤシはロンTも一緒に注文しました。

ロンTとニットの重ね着
あれ、見えない…

いや、まあ最適サイズから少しいじったのでね。

でも裾はどっちも+2cmなので同じかと…

袖はニットの方が長くしたからまあ見えなくて当然。

首回りは…?

いや、最適サイズならって言ってたしね。ハハ。

コバヤシは重ね着しても意味ありませんでした。

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まとめ:買う価値は十分。でも…

このホールガーメントニット単体で見れば、4,990円という価格を考えてもコストパフォーマンスはバッチリだと思います。

しかしもう1着買うかと聞かれると、微妙です。

このアイテムはどうしてもユニクロと比べてしまいます。

ニット生地の質は、同じエクストラファインメリノでもZOZOの方が1ランク上等だと思います。

しかし、カラバリの豊富さ、1着の価格差などを考えると、ZOZOには2着めを買う動機がかなり弱いです。

プラス、これは個人的な好みですがニットにはゆったり感が欲しいという部分もあります。

ZOZOはユニクロと比べてピシッとしたシルエットです。ビジネススタイルにはバッチリだと思いますが、前項で述べた「シャツの上に着ると締め付けがきつい」という問題にぶち当たりました。

という訳で、コバヤシにとっては使えるシーンがちょっと狭いかな?という惜しい一品となりました。

モンド君
モンド君

アイテム自体の出来はすごくいいんですけどね!

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