ども。じゅうたん販売員のコバヤシモンドです(マジです)。
おうちの床にカーペットを敷いている人は多いかと思います。
足にかかる負担を軽減したり、冬の床の冷たさを防いでくれたりとありがたい存在のカーペット。
ですがごくまれにトラブルに見舞われることもあります。
なにげなーくじっとカーペットを見つめていると…
ギャアアアアアアア!!!
お気に入りのカーペットを愛でていると突然の虫の襲来。。
これはもはやテロですね。
では、虫が出てしまったカーペットはどうすればいいのか?捨てるしかないの?
ご安心ください。じゅうたん売り場担当でメンテナンスマニアのコバヤシが対処法を解説します。
カーペットに潜む虫
キモいことに、この星には毛糸を食べる虫というのがいくつか存在します。
彼らは普段は外にいるのですが、洗濯物などにひっついて家の中に侵入することが多いようです。
ナイロンやPPといった化学繊維はほとんど心配なく、上質なウールのじゅうたんなどが被害に遭うことがあります。
例えばギャッベと言われる人気の手織りじゅうたんなどは
という虫にとっても住みつきやすい条件がそろっています。
ウールのカーペットに発生する虫には「カツオブシムシ」とか蛾の幼虫とかいくつかいるのですが
種類とかいいからどうにかする方法教えて!
という人が99%でしょうから、ほぼ全ての虫に効果的な方法をご説明いたします。
カーペットの虫は熱攻撃で退治しよう!
カーペットに侵入した虫たちを全滅させる方法。
それは、まんべんなく高熱を加えることです。
生き物の体は大部分がタンパク質でできていますが、タンパク質は高熱で変質します。
ゆで玉子を冷やしても元に戻らなくなるように、高熱を受けた体の組織は元に戻らなくなって死んでしまうというわけです。
カーペットにつく虫ていどなら、タンパク質が固まる60度くらいの熱にさらしてやれば短時間でほぼ全滅するとされています。
ダニに対しても効果大です
ちなみにウール素材のカーペットは熱にはめっぽう強く、耐火性もあるので熱で傷める心配はほとんどありません。
では、家庭でもできる熱攻撃による駆除方法をいくつか紹介します。
ホットカーペットを使う
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ホットカーペットの上に虫が出たじゅうたんを敷き、ホットカーペットの出力を最大にします。
この時、熱した空気が逃げないように全体をラップで覆うと良いでしょう。
ホットカーペット自体はそれほど高温にはなりませんが(45度くらい)、長時間かければ効果は見込めます。生物にとっては45度でも致命的な温度になります。
余裕を持って半日くらいかけっぱなしぐらいの気持ちで挑みましょう。
問題は、省エネ機能がついているホットカーペットだと途中で消えたりして高温が保てないこと、大きいじゅうたんはホットカーペットではカバーしきれないとといったことですね。
虫を退治した後は、死骸を除去するために入念に掃除機をかけることを忘れずに。
アイロンを使う
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効果 |
アイロンの熱を使うのも効果的です。
アイロンは高い温度が出せるので、直接熱した部分は短時間で虫をやっつけることができます。
表面だけだと虫が奥に逃げるので、カーペットの裏までホカホカになるようにゆっくりじっくりやりましょう。
ウール素材は熱に強いので燃える心配はほとんどありませんが、念のため当て布を忘れずに。
問題は、アイロン自体のサイズが小さいので、全体を処理するのは結構大変だということです。
あと、間違えて化学繊維にアイロンの高熱を与えると、溶けたり燃えたりする危険があるので品質表示を確認した方が良いでしょう。
処理した後はやはり掃除機をかけておきましょう。
布団乾燥機を使う
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カーペットについた虫をやっつける最大の武器は、実は布団乾燥機。
布団乾燥機はもともとダニ対策モードがついていたりもしますが、熱攻撃はダニ以外にも有効です。
象印さんのメーカーサイトの情報ですが、布団乾燥機は70度の熱風を送り込むことができます。
全ては調べていませんが、どのメーカーもこのくらいの温度まで出せるようになっているだろうと考えられます。
やり方は、問題のカーペットがすっぽり入るくらいの大きい袋を用意して、空気が抜ける穴を開けます。
後はカーペットを袋に入れて布団乾燥機の熱風を送り込みます。カーペットの裏まで熱風が通るように雑誌などで底上げするとよりベターでしょう。
カーペットが大きい場合は巻いた状態でもOKです。時間さえかければ熱は中まで伝わります。
ダニ対策モードは2時間くらいが目安です。熱と乾燥で虫は一網打尽となることでしょう。
終わった後は掃除機で死骸の吸引をして完了です。
ダニ退治効果に特に定評のある(ということは他の虫にも効果大のはず)モデルが三菱のフトンクリニック。ちょっと高価なモデルですが布団でも靴でもいろいろ使えるので一つ持っていると安心かも?
その他の方法の効果は?
熱を使った効果的な虫退治の方法を紹介しましたが、一般的に思いつく対策はどうなの?というところも解説したいと思います。
掃除機で吸引
掃除機の吸引はある程度の効果はありますが、全ての虫や卵を取り尽くすことはほぼ不可能です。
生き残りがいればまた増えます。
掃除機の出番は生存者がいなくなった後の後処理の段階ですね。
洗濯・クリーニング
クリーニングすれば汚れもゴミもキレイになくなるかというと、そうでもありません。
虫や卵はしがみつく力も強いですし、洗剤程度では死にません。
もちろん虫の餌になる汚れや人の皮脂を除去することは予防には効果的ですが、すでに発生した虫をやっつける効果は期待薄と思った方がいいでしょう。
害虫駆除剤(バルサンなど)
バルサンなどの煙による駆除剤は、確かに効果がありますが、大きな弱点もあります。
実は、殺虫剤は卵には効かないのです。
もともと卵は幼虫を守るバリアの役割なので、ガスや煙は内部にまでは届きません。
卵が生きていればやがて奴らは戻ってきます。ギャー。
その点、熱はこの宇宙の物理法則に従ってどのような物質にも伝わります。
で、熱が加えられればやはり物理法則によって生命体を構成するタンパク質は固まります。
というわけで、虫の退治はやっぱり熱攻撃が一番確実というわけです。
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まとめ:熱で虫をやっつけて日頃の予防をしっかりしよう!
お気に入りのカーペットに虫が出てしまうのは悪夢です。
しかし、ちゃんと対策をすれば元通りに使うことはできるのです。せっかく買ったカーペットを処分する必要はありません。
まとめると
- 熱で虫は全滅させられる
- 掃除機で戦後処理
- 定期的に掃除をして、虫が侵入しても住み着けないようにする
これをしっかり徹底すれば、虫に大事なカーペットを支配されることはありません。
どうか虫を見たショックでトラウマを抱えたりせず、現実的な対策をしてハッピーな人生を送ってくださいな。
コメント
ありがとナス!