覚えておきたいオイルフィニッシュの種類いろいろ

DIYの知識
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どうも。兼業木工家のコバヤシモンドです。

木製品の仕上げの種類でオイルフィニッシュというものがあります。

ニスなどの塗装と違ってテカリがなく、木の雰囲気を生かした自然な仕上がりで人気ですね。

でもオイルフィニッシュと呼ばれるものにもいろいろ種類があるのは知っていますか?

オイルフィニッシュは自然塗料?口にしても安心?

この記事でオイルフィニッシュに対する夢や誤解はブチ壊して、現実的にオイルフィニッシュに向き合ってみようではないですか。

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オイルフィニッシュは「自然塗料」?

結論からいうと正解でもあるし、間違いでもあります。

結論になってねーじゃねーか、というツッコミは待ってください。ちゃんと説明します。

オイルフィニッシュについて

オイルフィニッシュはその呼び名通り「オイル=油」を使った塗装です。

酸素に反応して固まる性質を持つ油を木に染み込ませて、木の内部で固めて保護する目的で行われます。

ニスや合成樹脂塗料で表面をコーティングする塗装と違って、道管(木目部分に無数に通っているごく小さな隙間)をふさがないため木目が引き立ちます。

で、このオイルは植物油から作られるものが主流です。

家庭でも使われる種類の食用油が使われたりもします。それらの食用油を使えば自宅でも簡単にオイルフィニッシュはできます。

なら、オイルフィニッシュは自然塗料か?

この段階なら正解です。

ですが市販される木製品のオイルフィニッシュは、たいてい植物油と合成樹脂塗料や乾燥剤(ドライヤー)などの添加物を混ぜ合わせたものが使われています。

こうなると、「自然塗料」かと問われると「?」がついてしまいます。主成分が自然ものなら「自然塗料」と言っていいのか…

そこでだいたいが「自然塗料」とうたっています。ウソではない、といったところでしょうか。

なぜ添加物を混ぜるのか

くるみ油を塗る

植物油をそのまま塗料として使うには難点があります。

  • 保護効果が弱いこと
  • 乾燥が遅いこと

植物油だけでは水がかかれば流れ落ちてしまいますし、摩擦を繰り返すと消耗します。

また手に油がつかなくなるくらい完全に乾燥するには数週間かかることもあります。

家具や床に使うにはこれでは心もとないですね。木製食器などは100%植物油で仕上げたりしますが、ひんぱんなメンテナンスは必須です。

というわけで、物理的に塗装を強化したい家具や床や建具には添加物入りのオイルが使われるわけです。

誤解がないように申し上げますと、添加物が入っているから悪いとか、100%植物油だと安全だとかそういうことを言うつもりではありません。

オイルフィニッシュにも用途に合わせたいろいろな種類があるよ!ということです。

食用油を使ったオイルフィニッシュ

くるみ油のボトル

食用にされる植物油の中で、酸化して固まる性質を持ったオイルをそのまま利用するやり方です。代表的なものは

  • 荏胡麻えごま
  • 亜麻仁あまに
  • くるみ油

あたりでしょうか。食用の油を使うので安心感が高いです。

上の3種はそれぞれ使い比べてみましたが仕上がりや耐久性の違いは実感できるほどではなかったので、ぶっちゃけどれでもいいと思います。

強いて言うなら荏胡麻油と亜麻仁油はちょっと匂いがクサい(個人の感想です)ので、香ばしい匂いのくるみ油がオススメ。

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オススメ用途は食器、まな板、木製玩具などの仕上げやメンテナンス。

↓食用油で仕上げたカッティングボードの作例です

食用油仕上げのメリットまとめ
  • 口に入れても安心
  • 手に入りやすい(スーパーでも買える)
  • いざとなったら食べられる
食用油仕上げのデメリットまとめ
  • 防御力は低い
  • 固まるのには時間がかかる
  • 時間が経つと黄色く変色する

食用ではない植物油のオイルフィニッシュ

アブラギリから取れる桐油が代表的。水や汚れに対する保護効果が高いとされています。変色も少ないらしいです。

モンド君
モンド君

ちなみにコバヤシは使ったことはありません。

食器に使っても大丈夫!と明言されていないので食器に使うにはためらっているのと、かといって家具に使うなら他のでいいじゃん。と思ってしまうからです。

でも一回くらい試してみようかな。

防水性が高いので木材だけでなく、古くはちょうちんや傘の紙にも使われたそうです。

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添加物入りのオイルフィニッシュ

添加物入りと書くとすごくイメージ悪く見えますね。メーカーに怒られそう…いい表現方法があったら教えてください。

植物油100%より乾燥が速く、保護効果も強くなります。それでもメンテナンスは時々したほうがいいです。

製品化されたオイル仕上げの家具などは大部分がこのタイプに属するオイルが使われていると考えてよいでしょう。

ワトコオイルのボトル

代表的な製品はワトコオイルですね。

値段もお手頃なので初心者からプロまで愛用できるフィニッシュ用オイルです。

仕上げた後も独特の匂いが数週間は残ります。これがクサいと感じる人もいるかも知れませんが、時間が経てば消えます。

家具や建具、床にもオススメできますが、食器への使用は言及されていないのでやめておいたほうが無難だと思います。

添加物入りオイルのメリットまとめ
  • 使いやすい
  • 仕上がり感は良好。しっとりスベスベ。
  • わりと手に入りやすい(ホームセンターなど)
  • 植物油100%よりは早く固まる(2〜3日)
添加物入りオイルのデメリットまとめ
  • 匂いがやや強い。
  • 食器など口にするものには(多分)使えない。
  • 時間が経つと黄色っぽく変色する。
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ワトコオイルについての詳しい解説はこちら

他の有名メーカーだとリボス、オスモなどがありますがコバヤシは使ったことがないので詳しくは説明できません。。

特殊なオイル系塗料

最近コバヤシが使いだしたのが「オリオ2」。

オリオ2ボトル

植物油をベースに、ウレタン反応を持たせることによって速乾性と耐久性を持たせたオイルフィニッシュ塗料。だそうです。

スタイリッシュなワトコオイルと違って業務用感がハンパじゃないルックスです。

2種類の液をそのつど調合する必要があり多少面倒ですが、性能はピカイチ。

オリオ2のメリットまとめ
  • オイル特有の自然な仕上がり感
  • 保護効果がかなり高い・メンテナンスの必要性低い
  • 食器に使っても安全(食品衛生法適合)

この3つの要素を全て満たす塗料はこれ以外に出会っていません。

仕上がりはワトコや他のオイルほどしっとり濡れた感じではないですが、十分だと思います。

コバヤシはこれから食器類を作る時にはオリオ2をメインにしていくつもりです。

ただ、やっぱり難点もあります。

オリオ2のデメリットまとめ
  • 混ぜるのが面倒
  • その辺では売っていないため、急な補充ができない
  • 少し化学系の匂いがする
  • 高い。

ホームセンターなどでは見たことがないです。オンラインショップで買うのでどうしても欲しいと思った時には手に入らない。事前に準備しとけって話ですが。

amazonでも売っていません。オリオ2は楽天で購入できます。もしくは木工道具専門のオフコーポレーションさんでどうぞ。

匂いはかなり弱いですが、個人的に苦手な匂いです。ただこれも時間が経てば消えていきます。

そして値段。ワトコオイルが1Lで2,000円くらいですが、オリオ2は750gで約5,000

た、高い…単位が違ってもごまかしきれない価格差ですな。

それでも用途によってはすごーくオススメです。

モンド君
モンド君

オススメ用途は水や汚れに強いのでテーブル、食品衛生法適合なので食器やまな板など。

商品名に「オイル」とついているが実はオイルじゃない塗料

見出しの通りですが、オイルじゃないけど「オイル」と名付けられた商品もあります。

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商品名は「ウッドオイル」となっていますが、原材料は「合成樹脂(ウレタン)、有機溶剤」となっています。

モンド君
モンド君

これは…よいのか?

オイルフィニッシュ「風」に仕上がるウレタン塗料ということのなのでしょう。

原料にかかわらず商品名をどうつけるかは特に規制がないようですね。

「カペリン」という魚を「ししゃも」として売っているのと同じかな?

ちなみに本物のししゃもは貴重なので、食べたことのある人は少ないそうな…

なので、本当のオイルフィニッシュにしたい人は説明書きの原材料もしっかりチェックしましょう。

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用途によって使いわけよう!

かなり主観でざっくり分類しましたが、オイルフィニッシュと一言でいってもたくさん種類があります。ざっくりまとめるとこんな感じ。

オイルフィニッシュ塗料の種類
  • 天然オイル100%のもの
  • 天然オイルに添加物を混ぜたもの
  • 「オイル」という名前がついた合成樹脂塗料

この記事では一緒くたにしてしまいましたが添加物入ってる系といってもメーカーごとに特性が違ったりするので、他のを知りたい人はそれぞれググってください。

言いたかったのは「自然系塗料」とかうたっても100%自然素材とは限らないし、だからといってぜんぶ自然素材ならいいのか、という問題でもないということです。

オリオ2みたいに半分化学塗料でも安全性が高いものもあるし、一方自然界にも強力な毒はたくさんあります。

大事なのは色メガネでものを見るのではなくてキチンと調べて適材適所を判断しましょう!ということでした。

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