DIY実践編。オシャレな木製カッティングボードを作ってみよう

盛り付けカッティングボード DIY
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ども。カッティングボード職人のコバヤシモンドです。

カッティングボードというのは、最近よく見る洋風のオシャレまな板です。食卓にこれがあるだけでグッとセレブのパーティー感が出ますよね。

市販のものもたくさんありますが、デザインやサイズがバッチリ合うものを探すのは意外と難しいものです。

ここはひとつ、世界にひとつだけの自分に合わせたカッティングボードをDIYしてみましょう。

カッティングボードを並べたテーブル
コバヤシ作のカッティングボードたち

ちなみに、労力を別にすれば原価は1枚1000円以下ですよ。材料を1枚分だけ取り寄せるとその分送料の割合が高くなりますが…

作業の所要時間は約3時間!それではチャレンジしてみましょう。

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材料と道具

作るためには材料と道具を用意します。

材料を用意

いろいろな木材で試した結果、カッティングボードに向いている木と向いていない木があります。

別記事で詳しく説明するとして、今回は山桜の木を使います。

山桜は見た目、性質ともに優等生です。

その辺ではなかなか売っていないかもですが、ヤフーオークションなどで「木材 板」などで検索すれば入手できます。

木材の入手法も近々記事にしようと思います

いろいろな樹種の板
左からニレ、トネリコ×2、山桜

板の厚みは15〜20mmくらいがいいと思います。薄すぎると反りや曲がりが起きやすく、厚いと加工が大変です。

用意する道具

  • ジグソー
  • クランプ
  • 電動ドライバー
  • サンドペーパー(120番,240番)
  • くるみ油

クランプは材料や道具を固定する道具です。DIYをするならいくつか持っておいた方がいいでしょう。

クランプを選ぶならKQLFT TOOLSさんがオススメです。ホームセンターに売ってるものよりもコスパもデザインもいいです。このくらいのDIYなら1個数百円のでもOK!

クランプの例
アームで材料をはさみ込むクランプ

ジグソーは無ければノコギリでもできないことはないです。ちょっと大変ですが…

ホームセンターによっては数百円でレンタルもできるので、ぜひジグソーを使ってみましょう。

なお、持ち手に穴を開けなくていい場合は電動ドライバーは無くてもいいです。

デザインを作る

まずはどんな形にするかを考えます。

下書きを木材にダイレクトに描いてもいいですが、納得いかない時に描き直しが大変なので型紙を作った方がいいでしょう。

左右対称の形を作るには紙を二つ折りにして描くときれいにできます。

二つ折りのまま切り、広げたら完成です。

カッティングボードの型紙

作例はサイズは横が17cm、縦が32cm(そのうち8cmが取っ手)。使える材料の大きさにもよりますが、このくらいがちょうど使いやすいと思います。

型紙の輪郭をなぞって木材に下書きをしましょう。

下書きされた木材

ちなみにコバヤシは下書き用紙に100円ショップのスケッチブックの紙を使っています。紙質・サイズともにちょうどいいのです。

100円ショップのスケッチブック

板を加工する

下書きの線にそってジグソーで切り進みます。

BOSCHジグソー
ドイツのメーカーBOSCHのジグソー。デザインがエヴァっぽい

直線はまっすぐの板をガイドにして沿わせるとときれいに切れます。

ジグソー切り始め
金属製の定規(黒い物体)をガイドにしています

曲がり角はきちっと止まれるようにゆっくり進みましょう。

原型ができました。作例では取っ手に電動ドライバードリルで穴を開けています。

多少いびつになってしまっても気にしないでおきましょう。

切り出したカッティングボード

サンディング

まだ完成ではございません。

切りっぱなしの角やささくれに触ると痛いので、全体をサンドペーパーで磨きましょう。

サンドペーパーがけ

サンドペーパーは60番、120番、240番と順番にかけていきます。

次の番手に進むタイミングは、なんとなくさっきより全体がスベスベになった時。言葉では説明しにくいので、自分で「頑張ったゾ」と思ったくらいでいいでしょう。

もともときれいな板なら60番は飛ばして120番からでもOK!

サンディング作業ではマスクとゴーグルを着用しましょう。粉塵で不快な思いをしてDIYが嫌いになる可能性があります。

サンディング作業は非常に重要です。見た目や手触りだけでなく、オイルを塗った仕上がりにも影響してきます。

正直言ってめちゃくちゃダルいですが手を抜かずにやりましょう。

平面は電動サンダーがあればメチャ楽ですが、カッティングボードの1枚や2枚は手作業でも十分だと思います。

電動サンダーでやすりがけ
サンダーがあればチート級の快適さ

オイルフィニッシュ

カッティングボードを保護するために、オイルフィニッシュという方法で仕上げます。

時間がたったら固体になるタイプの油を染み込ませて木材の保湿と細菌や水分の侵入を防ぐ効果があります。

オイルフィニッシュ用の塗料はたくさん種類がありますが、食べ物が触れるカッティングボードには食用の油を使うのが安心かつお手軽でしょう。

オイルフィニッシュに適するのは「乾性油」という酸素と結合すると固まって樹脂化する油です。一般的なのは

  • 亜麻仁油
  • エゴマ油
  • くるみ油

あたりです。

経験上、上の3つはどれも効果に違いは見られませんが、香りがいいのでコバヤシはくるみ油を使っています。

くるみ油のボトル

くるみ油はくるみの香ばしい香りが素敵です。お酢や塩を混ぜてドレッシングにしても普通に美味しい。

そのままカッティングボードに塗ってもいいですが、湯せんして温めた方が粘度が下がってよく浸透(するような気が)します。

くるみ油を湯せん

くるみ油を入れたプリンカップをお湯を張ったお茶碗に浮かべて温めます。

ちなみにこの後プリンカップが転覆して全部こぼしました。

くるみ油を塗る

くるみ油を布に含ませてボードに塗っていきます。

ベシャベシャになるくらいたっぷりと塗ります。

くるみ油が塗られたカッティングボード

塗り終わったら10分くらい放置します。その後、乾いた布で拭き取って2、3日くらい気長に乾燥を待ちましょう。

ちなみに乾燥といっても「蒸発」という意味ではなく油が固まることを指します。

乾性油は固まる過程でわずかに熱を発します。たっぷり含んだ布を大量に重ねておくと発熱して最悪発火することもあるようです。水に浸した上、大量に固めないようにして燃えるゴミに出してください。

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カッティングボードの完成

数日たって表面のベタつきがおさまったら完成です。くるみ油でしっとり保湿された感じになっています。

完成したカッティングボード

水洗いをするとオイルが落ちてカサカサになっていきますが、定期的にくるみ油を補充し直しながら使うことで固まったオイルが定着して撥水性が高まっていきます。

下の写真はリンゴの木で作ったものですが、数年メンテナンスしながら使い続けています。

数年使ったカッティングボード
水道の水をザーッとかけたところ

ごらんのように水をはじくようになり、手入れもラクになりました。

表面がガサガサになったり汚れた時はサンドペーパーで磨いてからくるみ油を塗りなおしましょう。時間が経つにつれて味わい深くなり、愛着も溢れまくり!

あなただけのオリジナルカッティングボード作り、ぜひトライしてみましょう!

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