ども。コバヤシモンドです。
先日、木工用に「柿渋」なる塗料を購入したのですが
めちゃくちゃ余るよ
塗料あるあるですね。
しかも柿渋は日持ちしないらしいじゃないですか。
柿渋は時間が経つと化学反応が進んでゼリー状に固まってしまう
で、なんとか使えないかと思っていたら
布地を染色するのにも使える
とのこと。
で、思いついたらやるのがモットーのコバヤシ、さっそく服のリメイクにチャレンジ。
結果、初心者が割と適当にやってもちゃんと染めることができましした!
オールマイティー塗料 柿渋
柿渋は渋柿を発酵・熟成させて作られる日本伝統のスーパーな液体です。
抗菌・防腐・防水などいろいろな効能があり
などなど、生活から産業までオールマイティーに使われています。
前回の木材塗装の例はこちら
で、今回は染料としての柿渋の実力を試してやろうとの魂胆です。
柿渋染めの手順
今回使用したのはシマモトさんの「上柿渋」。
先にいっておくと、柿渋には独特な「匂い」があります。銀杏に似たようなにおいで、単純に「くさい」と感じます。
もし服ににおいがついたらヤダ!という人は「無臭柿渋」という選択肢があります。コバヤシは未使用なので詳しく解説できませんが…
ただ、あとで書きますが普通の柿渋でも最後に洗濯すればにおいはほぼ残りませんでした。
染める服の選び方
まず染めるのに向いた服の材質ですが、
綿・麻といった植物性繊維が適しています。
ポリエステルやナイロンなどの石油系繊維は染まりにくいと考えた方が良いです。
色が定着するには繊維の奥まで染料が浸み込む必要がありますが、糸の表面がツルツルのポリエステルなどはほとんど浸み込みません。
ポリエステルは吸水力あるじゃん?と思うかもしれませんが、あれは繊維の奥に「浸み込んでいる」と言うより表面に水分が「まとわりついている」という方が正しいのです。
で、今回は古くなった綿100%の白シャツを被検体にしました。
シャツ自体はラウンジリザード製のそれなりに上質なものですが、古くなって黄ばんでしまっています。
モノ自体は十分使えるのに処分するにはもったいない!ということで彼に生まれ変わってもらいましょう。
柿渋を好みの濃さに薄める
柿渋は原液のままでは濃いので、水で薄めます。
木材を塗る時は2倍に希釈しましたが、それでは濃いような気がしたので今回は4倍に薄めました。
染めたい服や布を漬け込む
調べると、布地にハケで丁寧に柿渋を塗るという手法もあるらしいのですが
面倒くせーわ
と思ってシャツをバケツにぶち込みます。
っていうか液量少なくない?
残すくらいなら使いきってやろうと思って始めたのに、いざとなるともったいなく感じて量をケチるという意味不明な思考回路が働いてしまいました。
とりあえず生地に柿渋の液が行き渡っているのでこれでOKとします。
一部分だけ漬けっぱなしだと色が偏りそうなので満遍なく。
バシャバシャ混ぜながら押し洗いのように浸し、絞りを繰り返すこと約10分。
めっちゃ泡立つやん
良い感じに染まったら、きっちりと絞って取り出します。
乾燥させる
うすーい柿色に染まりました。
まだ濡れた状態なので、しっかりと乾燥させます。
一晩乾かしたシャツ。なかなか良い色合いです。
柿渋の塗料としての効果が出て、パリッと固めのノリが効いた状態になっています。
襟元の黄ばみも目立たなくなりました。
ただ、柿渋特有のにおいがあります。さすがにこのままでは着られないので洗濯をしましょう。
果たしてにおいは取れるのか?色落ちはしないのか?
洗濯・完成
洗濯、乾燥後。
色落ちは問題ナシ!
においもキレイに取れ、生地の硬さもなくなりました。
よく見るとシワのあった部分などに微妙な色ムラなどはあるのですが、普通に見てもまず分からないレベルです。
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仕上がり
ドレスシャツとしての役割を終え、新たにカジュアル用としての人生を手に入れたシャツ君。
かなり適当なやり方で染めたので失敗も覚悟していたのですが、初心者でも簡単に柿渋染めのリメイクをすることができました。
麻のシャツとかをもうちょっと濃いめに染めるのも良さそうですね!
なんならマイバッグとか、ふきんとか布団カバーとか…
柿渋マイブームはもう少し続きそうな予感です。
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