オイルフィニッシュとオイルステインは違うよ。ステインは保護効果なし

オイル、ステイン塗り比べ DIYの知識
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コバヤシモンドです。

DIYでもプロでも、木工は最終的に塗装が必要になります。

自然な風合いが人気のオイルフィニッシュは初心者でも失敗しにくいのでオススメですが、ネット上ではけっこう情報が入り混じっていて混乱が見受けられます。

はっきりと認識しないといけないことは、

「オイルステインではオイルフィニッシュにならないよ!」

ということです。

知っている人にとっては当たり前のことなんですが、だからこそちゃんと説明がされていないような気がします。

ここではっきり両者の違いを覚えておきましょう!

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オイルステインでは木材保護はできません

ネット情報ではしばしば

「オイルステインには木材を保護する効果があり…」

とか説明している記事があります。

基本的にはオイルステインは保護効果ゼロです。

オイルステインを塗っただけのイスに座れば服に色が移るし、イスには水や汚れが染み込みまくります。

「基本的には」とつけたのは、製品によっては保護効果のある浸透型塗料の商品名としてオイルステインという名称が使われているからです。

しかし、一般的な多くのオイルステインに当てはまるものではありません。買う前に必ず容器の注意書きを確認しましょう。

「木材を保護します」という説明があれば良いですが、ほとんどの場合「上塗りが必要です」と書いてあるはずです。

オイルステインとはどういうものかは後ほど説明していきます。

オイルステインとオイルフィニッシュ

ややこしいかもしれませんが、「オイルフィニッシュ用オイル」「オイルステイン」は目的も仕組みも違う別の塗料だということです。

バケモンド君
バケモンド君

オイルステインもオイルじゃないの??

と思われるかもしれません。

ではこう言い換えてみてください。

バケモンド君
バケモンド君

ひよこまんじゅうもひよこじゃないの??

はい。違いますね。ひよこまんじゅうはまんじゅうです。ひよこではありません。

同じように(?)オイルステインは「オイルフィニッシュ用オイル」ではなく「ステイン」の一種です。

それでは、オイルフィニッシュ用のオイルとオイルステインの違いとは何でしょうか。

オイルフィニッシュ用オイルとは

オイルフィニッシュのまな板

いくつかの種類の油は、酸素に触れると固まって樹脂化する性質を持っています。

オイルフィニッシュはそのような油を液体の状態で木材に染み込ませ、内部で固まらせることで木材を保護・強化する目的で行われます。

つまりオイルフィニッシュ用のオイルは固まる性質を持っている」のが絶対条件です。オイルであればなんでもいいわけではありません。

ですが、オイルフィニッシュに使われるオイルは、木工家の間では単に「オイル」と呼ばれます。このシンプルな略称が初心者を混乱させるのでしょう。

オイルフィニッシュのバリエーションについては別の記事にまとめてあるのでご参考までに。

オイルステインとは

オイルステインのボトル

オイルステインは「ステイン」と呼ばれる塗料の一種です。ステインとは着色料のことで、木材に色をつけることが目的です。

つまりオイルステインという言葉の主体は「オイル」ではなく「ステイン」にあります。

ひよこまんじゅう」が「ひよこ」でなはなく「まんじゅう」であるのと同じですね。

だんご虫」は「だんご」でなく「」。

ということは「まんじゅうひよこ」がいればそれは「ひよこ」…

すみませんもういいですね。待ってくださいブラウザを閉じないでください

オイルステインのオイルとは?

先ほど書いたようにオイルステインは色をつけるのが目的で、オイルフィニッシュ用オイルのように固まって木材を保護する機能はありません。

オイルステインを塗っただけのイスに座ったりすると、服にステインの色が移ります。

ステインの着色成分は主に顔料。ふつう固体の状態で存在しています。

それを液体にとかして塗れるようにするのですが、とかす液体に油性のものを使ったのが「オイルステイン」です。

木材に塗られたあとオイルは固まらずに蒸発し、ステインだけが木材に残されます。

オイルフィニッシュと違って固められていないので、ステインはただ木材についているだけの状態。なのでこすったら色が移るわけです。

オイルステインを塗ったあとは必ずニスなどで上塗りが必要、というのはそのためです。

オイルじゃないステインもあります

ステインは「オイルステイン」一般によく知られていますが、実はとかす液体によってバリエーションがあります。

ウォーターステイン

ステインをオイルではなく水に溶かしたもの。水に溶ける着色料を使っています。

メーカーによっては「水性ステイン」「ウォーターダイ」とも呼ばれます。「ダイ」は染めるという意味。

コバヤシはブライワックス社のウォーターベース・ウッドダイを使用しています。

オイルステインは油性なので、水性ニスを上から塗るのには適していません。残った油分が水を弾くからです。

しかしウォーターステインなら乾燥したあとは水性、油性どちらの塗料も塗れます。

乾燥に時間がかかること、木材の表面が水分で若干カサつくのが難点ですが、水性なので水で薄められたり、使った道具を水洗いできれいにできたりと使いやすいです。

ナイトロステイン

ナイトロステインの缶
調子に乗って6L入りを買ったら一生かかっても使いきれない量だった

コバヤシの知っている限り英国の「マイランズ」という塗料メーカーが作っているのみですが、ステインの中ではピカイチで優秀だと思います。

「ナイトロ」とはニトロと発音する方が一般的かもしれません。詳しい製法はよくわかりませんが、ラッカー塗料の原料であるニトロセルロース系の溶剤に溶かしてあるのだと思います。

乾きが早く発色が抜群です。色移りもしづらく、色を塗るというより「染める」に近い感覚です。

ステインとニスで仕上げたベンチ
ナイトロステインとシェラックニスで塗装したベンチ

マイランズ社の塗料はハリーポッターの映画セットに使われただけあって、アンティークな深みのある仕上がりになります。

難点はほとんど取り扱い店舗がないこと。あと高い。コバヤシはアンティーク家具店「ケントアンティーク」さんのオンラインショップで購入しています。

マイランズ製品を見る

お酢と鉄を使ったステイン

ちょっと他とは違った着色法です。コバヤシは勝手にビネガーステインと名付けました。

鉄とお酢と木材の化学反応を使った方法で、着色というより変色なので、厳密にはステインとは言わないかもしれません。

詳しくは今すぐできるDIY!お酢を使った木材着色法」にて解説しています。

着色とオイルフィニッシュならカラーオイルがあるよ

「じゃあ、色も染めてオイルフィニッシュもしたいなら、ステインを塗った後にフィニッシュ用オイルを塗ればいいの?」

となると、基本的にはNOです。オイルフィニッシュ用オイルは木に染み込んで固まりますが、表面をコーティングするわけではありません。

オイルフィニッシュをしても、木材表面に乗っているだけのステインはこすれば色移りします。

それを抑えるにはやはりニスやラッカーでコーティングしてしまうのが一番ですが、それだとツヤツヤでオイルフィニッシュの仕上がりにはなりません。

モンド君
モンド君

じゃどないせーっちゅーねん…

という方には、以下の方法があります。

カラーオイルを使う

各メーカーが出している、着色されたフィニッシュ用オイルを使い方法です。

使いやすくてオススメなのがワトコのカラーオイルです。

けっこう普及しているのでお近くのホームセンターでも見つかるかと思います。

色味に関してはいろいろな人が写真をアップしているので、ググってみるといいと思います。

ワトコオイル 色 見本 で検索する

カラーオイル同士なら混ぜ合わせて調色することができます。

ワトコオイルの詳しい解説についてはDIY初心者にもおすすめの塗装!ワトコオイルの特徴をザーッと解説するよもご覧ください。

オイルにナイトロステインを少量混ぜる

これはあまり参考にならないかもなので、読み飛ばしてOKです

ステインの後にオイルを塗っても色が固定されずに色移りが起きると書きましたが、塗る前のオイルにステインを混ぜてから木材に染み込ませるとうまくいくケースがありました。

ちなみに、ステインの種類によって効果が変わるのであまり汎用性はないかもしれません。

コバヤシはワトコオイルのナチュラルにマイランズのナイトロステインをほんの少し混ぜたらすごくいい感じになりました。

水性ステインはオイルとは混ざらないのでダメ、市販の国産オイルステインも色が全然乗らず失敗。

つまり、「ワトコオイル」と「ナイトロステイン」の組み合わせならうまくいったけどそれ以外はよくわからん、というところです。

まあ、物好きな方は試してみてください。絶対にワトコのカラーオイルを買ったほうが早いですが。

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ステインとオイルの違いまとめ

オイル、ステイン塗り比べ

まとめます。

  • オイルステインには木材を保護する効果はない
  • ステインは着色オンリー
  • ステインの仕上げはラッカーかニス
  • 色のついたオイルフィニッシュ用オイルもある

とにかく、オイルフィニッシュをしたいなら真っ先に消去する選択肢がオイルステインです。

名前に惑わされてはダメです。

ひよこまんじゅうが欲しい人にひよこをあげてはいけないということです。

いちばん大切なのは、単純ですが製品の説明書きをよく読むこと。

木材を保護すると書いてあれば保護しますし、書いていなければ保護しません。書いてある効果が全てです。

情報はやはり自分の目で確かめるのが何よりですね。

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