毎度。コバヤシモンドです。
DIYで使う木材で、もっともポピュラーな
しかし同じ木材に見えても店によって商品名が違っていたりします。
パッと見は同じに見えるけど、違う種類なのか、同じ種類なのか?使い分けたほうがいいのだろうか?
DIYヤーにとってキになる疑問を解説します。
「気」と「木」がかかってるんやで!
(言っちまったよ…)
SPFとホワイトウッドと2×4材
まず「1×4材」「2×4材」といった名前は「木材のサイズ規格」を表しています。これは見た感じでなんとなくわかると思います。
一方で「ホワイトウッド」「SPF」は木の種類(厳密な樹種ではない)を表す言葉です。
店によって木の種類を書かずに「2×4材」とだけ書いて売っていたりもしますが、基本的には2×4規格の木材は「SPF」か「ホワイトウッド」のどちらかだと考えればOKです。
で、ホワイトウッドとSPFの違いですが
ぶっちゃけ気にしなくて良いです
実際には違う種類の木材たちですが、見た目・性質がよく似ていてほとんど区別がつかないので一緒くたに売られているのです。
一応、慣れればある程度見分けられます。でも「コカコーラ」と「ペプシコーラ」くらいの違いだと思ってください。
簡単に両者を解説します。
ホワイトウッド
ホワイトウッドはヨーロッパ産の木材で、2×4規格の主要な木材です。
実は「ホワイトウッド」という樹があるわけではなく、白っぽい木肌の北ヨーロッパ産のスプルース属の木材(ヨーロピアンスプルース)をそう呼んでいます。
まぐろなのに「シーチキン」とか名付けてしまうはごろもフーズ的な感覚ですね。
どうでもいいですが、コバヤシの友人は「マグロの方が上なのになぜ格下のチキンに例えるんだ!」と怒っていました。
SPF材
SPF材は主にアメリカ・カナダで取れる2×4規格の木材を呼びます。
このSPFという言葉、かなりいい加減な分類で
- スプルース(トウヒ)
- パイン(マツ)
- ファー(モミ)
の3種を一緒くたに混ぜ、それぞれの頭文字を取った呼び名。これらを区別せずにごちゃ混ぜで売っているわけです。
なんならその中にもまたいろんな種類が混ざっていると思われます(例えばパインの中にもいろいろ種類はある)。
似たような木が生えている森をガーっと伐採してドドっと出荷するのでしょうね。アメリカっぽい。
なので、同じSPF材の売り場でも個体差がけっこう大きいです。手触りや木目などをしっかり選びましょう。
木材の買い方・選び方は以前書いた記事をどうぞ。
ちなみにスプルースは木肌がきめ細かくスベスベした手触りの良材が多いです。樹種の区別がつかなくても触り比べれば質の違いに気づくでしょう。
ただ、コバヤシも樹種を正確に見分けられたかは微妙なのであくまで目安ということで…
またSPFに含まれるパインは「パイン材」として単独で売られるものとは質がやや劣るイメージです。
単独で売られるパイン材は「メルクシパイン」「ラジアータパイン」「イエローパイン」など。
ホワイトウッド・SPF材は耐久性が低い?
ホワイトウッドやSPFはサイズなどの割には他の木材よりも圧倒的に安いです。
DIYヤーには願ってもない材料ですが、プロの大工さんにとってはあくまで「安物」の材料です。人によっては「こんな材料は使わん!」という人もいますね。
というのも
などのデメリットが挙げられます。
格安住宅などはこれらの材料を構造材に使ったりしていると聞いたことがあります(実際にそういう家を見たわけではないです)。
コバヤシもホワイトウッド・SPFで作られた家に住むのはちょっと不安ですね…
では、ホワイトウッド・SPFはしょせん安物のB級材料なのでしょうか?
「日本では」建築材には向かない
実はアメリカやカナダやヨーロッパでは、普通にホワイトウッドやSPFで家が建てられています。
そもそも2×4規格はアメリカで生まれた建築工法の規格サイズだよ。
割と涼しく乾燥した気候で地震も少ない地域では、ホワイトウッドやSPFでも十分に家が保ちます。
問題は日本が地震が多く、高温多湿で建築上のハードルが高い国ということです。
なので日本は風土に適した国産のスギやヒノキが建築材料としてスタンダードになっています。家が高いわけですね。
というわけで、日本ではホワイトウッドやSPFは「建築には不向き」の材料と言わざるを得ないかなーと思います。
屋内使用なら全く問題なし!
では、DIYで家具や内装に使うのはどうか?
答えは「問題なし」です。
少なくとも屋内で一般的な用途で使う限り、湿気で腐食したりシロアリにやられたりという心配はしなくていいと思います。
さらに、ホームセンターで買える材料としては
と、かなり優秀な材料と言えます。
強度に関しても、建築材としては不安でも家具として使う分には十分。家を支えるのに比べれば家具にかかる負荷など知れたものです。
コバヤシもホワイトウッド・SPFでいろいろアイテムを作っていますが、7〜8年たっても元気に活躍しています。
むしろ経年変化で色が変わってなかなかいい雰囲気ですね。
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結論:ホワイトウッドとSPF、特に区別する必要なし
というわけでまとめです。
上級者なら区別がつく場合もありますが、キレイにやすりをかけて塗装でもすればほぼわからないと思います。
何より安いのでDIYの練習にはぴったりです。慣れてきたらワンランクアップで高級な材料で挑戦してみるのも良いでしょう。
それでは、良いDIYライフを。
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