アホな話

ブラックタイガーってかっこ良いよね

ブラックタイガーのイメージ

まいどおなじみ、ブラックコバヤシモンドです。

カッコ良さって名前で決まるようなとこありますよね。

特に鉄板なのが単語の頭に”色”をつけた名前。名前の前に色がつくだけで何か特別な力を持っているように感じてしまいます。

物語のキャラクターとしても「ドラゴン」より「レッドドラゴン」の方がなんか強そうです。

いくつかかっこいい名前の例を見ていきましょう。

名前に色が入るとカッコいい

名前に色のつく生物(架空のも含む)

「レッドドラゴン」

レッドドラゴン

「ホワイトタイガー」

ホワイトタイガー

「ブラックタイガー」

盛り付けられたエビ

はい。ちょっと止めて。

エビじゃん。

タイガーじゃないの?黒いタイガー。

わかるよ?黒くてトラみたいにシマシマだからブラックタイガーとか名乗ってるんでしょう。

でもね、「○○っぽいエビ」であれば「○○エビ」というのが正しい名前じゃないでしょうか。本来ならば「ブラックタイガーエビ」とか名乗るのが筋だといえます。

もしブラックタイガーのように「エビ省略」の発想で行くなら車エビは「車」で、伊勢エビは「伊勢」になってしまいます。

これはもう、日本中が大混乱ですね。自動車メーカーが間違って水産業者に連絡してしまいそうですし、伊勢参りとかいう人もエビ教の信者と勘違いされるのは必至です。

色の名前がつくバンド

やっぱり「色」がつくと普通の言葉でも途端にカッコいい固有名詞になります。

この「色」プラス「単語」という組み合わせを発見した人は天才でしょうか。

「イエローモンキー」

 

「グリーンデイ」

 

「ホワイトストライプス」

 

「ブラックタイガー」

 

はい。ちょっと止めて。

エビじゃねーか。

ブラックタイガーなんて超カッコいい名前なのに。なのにエビですか。しかもさばかれてどうするんですか。

でも動画はめっちゃわかりやすくていいですね。今度からもっと美味しくいただけそうです。

ブラックタイガーの罪

エビフライの盛り付け

そりゃ、エビに罪はありません。おそらく自分でも名前負けにコンプレックスを抱いていることは容易に想像できます。

木村タクヤさんとか吉永サユリさんとかの名前をもつ一般人の方の気持ちを考えると大変だろうなあ…と思います。

問題は名前自体ではありません。

何が問題かって、この「ブラックタイガー」という超カッコよくて汎用性の高いネームが「エビ」に完全に独占されてしまっていることです。

例えば、「レッドドラゴン」はRPGに出る敵の名前としても、映画のタイトルとしても、ロボット的なマシンの名前としても違和感がありません。

しかし、「ブラックタイガー」はどうでしょう。

モンド君
モンド君
…エビしか浮かばねえ…

googleで「ブラックタイガー」で検索してもエビばっかりです。

プロレスラーで「ブラックタイガー」がいますが、やっぱりエビを連想してしまいます。

実は、ここがブラックタイガー問題の重要な点です。

イメージの寡占状態

新鮮なエビ

「レッドドラゴン」といえば人によって頭の中に思い描くものが違うと思います。

ロマサガの敵キャラをイメージする人もいれば、ジャッキー・チェンの映画を頭に浮かべる人もいるでしょう。ガンダムのことを考える人もいれば、麻雀狂の人は「中」の牌をそう呼ぶ人までいます。

しかし、「ブラックタイガー」と聞くと?

そう、カッコよくていろんな所に使われてもいい言葉のはずですが、エビ以外にほとんど使われていないのです。

これは、「ブラックタイガー=エビ」という定着度が強すぎて、本来の意味である「黒いトラ」を連想する人がいなくなってしまったためだと考えられます。

それゆえブラックタイガーはカッコいい言葉という印象を与えることができず、このエビがブラックタイガーという名前を掌握してしまう結果となったのです。

これをコバヤシ学会では「イメージの寡占状態」と呼びます。

悪化は良貨を駆逐する

焼いたエビ

ここでコバヤシの脳裏には1つの格言が浮かびました。

「悪貨は良貨を駆逐する」ーー

これは16世紀のイギリスの国王財政顧問トーマス・グレシャムが提唱した「グレシャムの法則」を端的に表した、金本位制の元での貨幣経済における真理をついた言葉です。

この法則の概要は以下の通りです。

たとえば、金の含有量が多くて銀の含有量が少ない金貨と、同じ直径だが金の含有量が少なくて銀の含有量が多い金貨の二種類が、同じ額面で同時に流通したとする。この二種類には、国や有力機関が保証している点で額面価値は同じであっても、貴金属含有量としての実質価値は違うため、二重の価値差が生じる。仮に、金を多く含む方を良貨、金を少なく含む方を悪貨と呼ぶ。

すると、人々は良貨を手元に置いておき、日々の支払いには悪貨を用いる傾向が生じる。なぜならば国が保証している点で両者の価値は同等であるが、そうなれば実質価値が高く、有事の際には物々交換においても有利な良貨は手放したくなくなり、日々の支払いには実質価値が低く、その差を国が補償している悪貨で間に合わせておこうと考えるからである。

wikipediaより引用

まあ、引用してからこのブラックタイガー問題とはぜんぜん違うことに愕然としましたが、それはそれとして。

要するに「しょぼいイメージが定着したためにカッコいい用法で使えなくなっちゃったね」と言いたかっただけです。

インテリっぽくしたかっただけです許してください

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幻の「ブラックタイガー」達

パエリア上のエビ

コバヤシはブラックタイガーというエビに文句を言いたかったわけではありません。

ただ、名前を付ける際にはもっと慎重に行わないと、取り返しのつかない事態になってしまうことがあると言いたかったのです。

「ブラックタイガー」という汎用性の高い超カッコいいワードをエビに使ってしまい、さらにそれがバズってスタンダードになってしまったために他の分野ですら「ブラックタイガー」を使えなくなってしまったのです。

見方を変えると、このエビを「ブラックタイガー」と名付けて売りに出した水産業者のマーケティング力が素晴らしかったともいえます。

ブラックタイガーといえばエビ、エビといえばブラックタイガーという図式を定着させてしまったわけですからね。これからもブラックタイガーは重要な食品として売れ続けるでしょう。

その結果として、生まれるはずだった数々の「ブラックタイガー」の芽は摘まれることとなったのです。

映画「ブラックタイガー」、ミニ四駆「ブラックタイガー」、森の守り神「ブラックタイガー」、伝説の鎧「ブラックタイガー」…

彼らは、全てエビに敗れました。戦うことすらできずに。

なんてことないエビがこの巨大な需要のある名前を総取りしてしまった事実は、世界のあり方を考え直すきっかけにもなるのではないでしょうか。

やり方次第で、どんな巨大な力をも出し抜くことができるということ。

そう、人生は諦めることなどないのだとーー

追記:ちなみに「ブラックタイガー」は俗称で、正式な日本名は

ウシエビ

だそうです。ウシって。タイガーに喰われる方じゃねーか。

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