コバヤシモンドです。
DIY塗装でも使う機会の多いラッカースプレーですが、見た目が同じなのに商品によって値段がまちまちだったりします。
実は、スプレー缶にも使ってみると差があることがわかります。
「キレイに塗れなかった」という経験がある人は、もしかしたら製品がイマイチだったのかもしれません。
この記事では、見た目ではわからないスプレー缶の性能の違いとおすすめの製品について解説します。
製品によってスプレー性能はけっこう違う
スプレー缶は見た目がだいたい同じなので、どれも同じようなものだと思いがちですが、使ってみると実はけっこう性能に差があることがわかります。
実際に塗ってみると、使いやすさや仕上がりのキレイさに違いが出てくるので割と重要です。
以下コバヤシが感じる違いポイントを3つ挙げます。
噴射力
スプレーはガスの噴射によって塗料を飛ばす装置です。
で、商品によって噴射力がけっこう違います。
(たぶん)コレはガスの圧力が影響していて、
が変わります。
噴射力の低いスプレーはメチャメチャ効率が下がります。塗料が目標に届く前に風にさらわれるのか蒸発するのか、全然塗れません。
安くするためにガスを少なくしているのかな?
ノズル性能
気が付きにくいですが一番重要なポイントだと思います。
ノズルは塗料が出てくる部分ですが、この部分によって性能がはっきり変わります。
に大きく影響しています。
まあ例によって見た目ではわかりません…
後で書きますが、安いスプレーでもココを変えるだけで割と使えるようになりました。
成分
ひと口にラッカースプレーといっても、成分はいくつかの種類があります。
そもそもラッカーとは「成分」の名前ではなくて広義には「速乾性の塗料全般」を指す言葉。
市販されているラッカースプレーの主成分は基本的に「ニトロセルロース」と「アクリルなどの合成樹脂」の2つがメインです。
消費者庁が定める「家庭用品品質表示法」のHPから引用。
塗膜を形成するための主成分の種類に応じ、適切に表示する。
具体的には、乾性油を主成分とする塗料については「油性塗料」、ニトロセルロースを主成分とするものは「ラッカー」、合成樹脂を主成分とするものは「合成樹脂塗料」、セラックを主成分とするものは「酒精塗料」の用語を用いてそれぞれ表示する。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/zakka/zakka_17.html
つまり商品名が「ラッカースプレー」でも主成分がアクリルであれば品質表示欄は「合成樹脂塗料」、ニトロセルロースであれば「ラッカー塗料」となります。
「主成分」という書き方が曖昧ですが、コバヤシの見たところニトロセルロースとアクリルの両方が入っている場合は「ラッカー塗料」となるようですね。
ちなみに、市販品では「ニトロセルロース」のみを用いたスプレー缶はあまり見た覚えがないです。
それぞれの違いですが、クッソ雑に
とイメージしておけばいいと思います。
重ね塗りで最高な仕上がりを作りたい場合は、やすりがけがしにくい「合成樹脂塗料」はあまりおすすめしません。
コバヤシのイメージでは木材を塗るのにはニトロセルロースを含む「ラッカー塗料」がおすすめです。
アサヒペンの「アスペンラッカースプレー」
結局「何を選んだらいいのや」という話ですが、コバヤシがおすすめするのはアサヒペンの「アスペンラッカースプレー」。
アスペンラッカースプレーは上にあげた3つのポイントをすべてクリアーしている上に、値段もお手頃です。
コバヤシはあんまり高いスプレーを使ったことがないので比較はできませんが、アスペンで不満足だと思った点はないですね。
ガスの噴射パワーも十分。
何より「ノズル性能」がめちゃくちゃ優れています!
他と比較しないと気付きにくい点だと思いますが、噴射した塗料がとてもキレイに広がり、広い範囲に均一に塗れます。
しかも噴射範囲を「縦長」「横長」で切り替えができる機能付き。
なのにメーカーHPはぜんぜんそんなこと言ってない。。
コバヤシがここで言ってあげるからもうちょっとアピールしましょうよ!アサヒペンさん。
広告依頼まってるよ☆
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安物のスプレー缶をアップグレードする裏技
どうしてもアスペンラッカースプレーには無い色を使いたいとか、コストを抑えるために激安スプレーを使いたい、という人もいるかもしれません。
そんな人に裏技をお教えします。
こんなこと書くと広告の望みは断たれるが、やむを得ぬ
単純ですが
アスペンのノズルを激安スプレーに移植してやりましょう。
ノズルは引っ張ると実は簡単に抜けます。
で、感から出てるストロー(?)の太さが同じなら
バッチリ装着できます!!
噴射してみると、アスペンのノズル性能をそのまま生かすことができました。
噴射力が足りない場合も、缶を人肌くらいに温めてやればガス圧が上がって幾分か改善されます。
スプレー塗装の上手なやり方については別の記事もご覧くださいませ!
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