毎度です。黒ずみもチャームポイントにするコバヤシモンドです。
インテリア雑誌やオシャレインスタに登場するアンティークの家具や雑貨。ちょっと汚れた雰囲気がまたカッコよかったりしますね。
憧れはあっても、買い換えの手間や予算を考えるとなかなか簡単に入手はできないもの。
では、すでに持っているものをアンティーク風にリメイクできるとしたら?
買い換えの手間もなく、今まで使っていたものを捨てる必要もなく一石二鳥ですね。
というわけで今回は誰でも簡単にアンティーク雑貨のようなリアルな汚し加工ができるアンティークリキッドを使ってみました。
アンティークリキッドについて
Old Village(オールドビレッジ)のアンティーク風塗料
こちらが誰でも簡単にアンティーク風の汚し加工ができる「アンティークリキッド」。アメリカの塗料メーカー「OldVillage」社の製品です。
これを使うと
こんな感じで簡単に超リアルなアンティーク風加工ができちゃいます。
ちなみに例の写真は同じオールドビレッジ社の「バターミルクペイント」で塗装した額縁にアンティークリキッドを塗ったものです。
日本メーカーとの比較
ほぼ同じ用途の塗料で、日本のターナー社からも「アンティークメディウム」という製品が販売されています。
こちらもいい製品ですが、少しアンティークリキッドとの違いがあります。
アンティークリキッド | アンティークメディウム | |
メーカー | オールドビレッジ(米) | ターナー(日本) |
液性 | 油性(何にでも塗れる) | 水性 |
汚れ感 | リアル | キレイめ |
油性と水性
まず液性。リキッドの方は油性で大体のものにそのまま塗れます。
一方、メディウムは水性なので、対象によっては定着しづらい場合がある…と思います。
ごめん試してはない
それでもプライマー(下塗り剤)を先に塗れば多分大丈夫ですが、塗料としての利便性は油性が一歩上ですね。
水性は水がベースなのでなんとなく安心というメリットもありますけどね。
色味の違い
汚れの色味も少し違います。
ターナーのメディウムはブラウン系で、わりとキレイめです。汚れというより茶色い塗料を塗る感じに近いです。
で、リキッドの方はというと
ガチで汚れに見えます。
むしろ汚いといっていいヘドロのような黒褐色です(ディスってません、褒めてます)が、リアルさを求めるコバヤシとしては願ったり叶ったり。
※もちろん本当に汚いわけじゃないですよw
まあこれは好みなのでお好きな方を選んだらいいと思いますが、今回の記事ではオールドビレッジのアンティークリキッドを使っています。
アンティークリキッドの使い方
バターミルクペイントで塗装したこちらの板にアンティークリキッドを塗ってみたいと思います。
バターミルクペイントについてはバターミルクペイントでDIY塗装。【上手な塗り方・使用例】をご参照ください。
アンティークリキッドの蓋は液が固まって開けづらいことがありますが、無理にこじ開けずマイナスドライバーでゆっくり開けましょう。
フタを開けると、そこには下水道のようなアンティーク感のあるどろっとしたリキッドが。
見た目はアレですが特に嫌な匂いとかはありません。
コバヤシは布にとって塗りますが、細かい隙間に塗るような場合はハケを使ったほうがまんべんなく塗れます。
布にとったアンティークリキッドはジャムとかマーマレードみたいな粘度で、ベタベタします。ペンキのようにタレる心配はないでしょう。
基本的な塗り方
塗ったアンティークリキッドは時間がたつにつれ固まっていきます。適度な厚みに塗り広げましょう。
塗った後に拭き取ることで、年月を経て自然に汚れたような風合いを出すことができます。
基本的な使い方としては
- 塗る
- 少し待つ
- 拭き取る
という手順をとるのですが
によって仕上がり感が変わってきます。
写真は塗って1分ほどで拭き取った場合です。
上半分がアンティークリキッドを塗って拭き取った状態です。時間が経ってついたような薄汚れた渋い雰囲気がでていますね。
重ね塗りもできますが、やりすぎるとわざとらしくなるので様子をみながら仕上げましょう。
上手にアンティーク風にする塗り方
こういう塗料はいかにリアル感を出すかが重要で、やたらめったらに塗ったところで美しくなるとは限りません。
コツは「年月がたつと汚れがどのように重なっていくか」を想像して塗ることです。リアルな汚れにはある程度のパターンがあります。
例えば
などなど。
写真の例では、隙間に入ったアンティークリキッドはあえて拭き取らずに放置しています。
拭き取りの度合いを場所によって変えることでメリハリがつき、より本物っぽく。
イメージがわかない場合にはリアルのアンティークをみて、どんな汚れ方をするのか学習するのも手です。
「アンティーク シャビー」などでググると参考になる画像がみられると思います。
※検索画像ではただのアンティーク風加工品も混ざっているので注意
いろんな仕上げ方
以上がオーソドックスな使い方ですが、アンティークリキッドは適当に使ってもちゃんと乾燥してくれるのでいろんな仕上げ方を試してみてもいいと思います。
ほとんど拭き取らなかった場合
薄く塗り広げてそのまま放置した状態。触ったら手が汚れそうに見えますが、ちゃんと乾燥すれば色が移ることはありません。
叩くように拭いた場合
きれいに拭き取らず、布を丸めてポンポンと叩いてみました。
モヤっとした仕上がりになりました。
木材以外の、例えば布地なんかに使ってもいいかも。キャンバス地が汚れたような感じとか。
ハケでビャッ!とした場合
アンティークリキッドをハケにつけて鋭くビャッ!と塗りつけた場合。
「芸術は爆発だ!」みたいな気持ちでやりましたが猟奇殺人現場の血痕みたいで怖くなってしまいました。
木材に直接塗る
上記は塗装した材料にアンティークリキッドを塗っていますが、無塗装の木材にダイレクトで塗り込んでみました。
色の仕上がりとしてはそんなに悪くはないと思いますが、色をつけるだけならオイルステインとかを使えばいいわけで、上塗り・下塗りのことまで考えるとわざわざアンティークリキッドを使う必要はないですね…。
何故やった
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まとめ:アンティークリキッドで汚しまくろう
アンティーク塗装のやり方というのは色々とありますが、基本的には重ね塗りとかヤスリがけとか面倒臭いものが多いです。
このアンティークリキッドなら簡単ですし、何よりすでに持っているものを改造することができちゃいます。
ドアノブとか建て具なんかにも使えるので、持ち家であれば家ごとアンティーク化計画も夢じゃないですよ。
まあ、汚しすぎて「あそこの奥さん全然そうじしてないんだわ」とか言われないようにだけ注意してくださいな!
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