モノづくりという作業は楽しいものですが、木工をしている人にとってもっとも大変な作業はサンディング(やすりがけ)ではないでしょうか。
しかも曲面の内側とか、電動サンダーも使えない場所だともはや拷問ですよ。
で、時折訪れる拷問を逃れるためにスピンドルサンダーなる道具を導入しました。その結果、今まで地獄だった作業がめちゃくちゃはかどるようになりました。
というわけでこの記事ではスピンドルサンダーの使い方と特徴、おすすめ機種なんかを紹介していきます。
スピンドルサンダーの使い道→曲面サンディング
スピンドルサンダーの使い道は「曲面のサンディング」。
それだけ?
って感じですが、基本的にはそれだけです。
しかし、このスピンドルサンダー以外では曲面のサンディングをガッツリできるツールがほとんどない、というのが現状です。
いくら作るのが好きな人でもサンディングは楽しい作業ではないですよね。疲れるし粉まみれになるし…
平面のサンディングであればサンダーを使えばOKです
>>参考記事:電動サンダーはどっちがおすすめ?ランダムアクションとオービタルサンダー
が、問題は曲面の内側を研磨したい場合です。
こういったものは電動サンダーでは研磨できませんし、手作業で滑らかにするのはめちゃくちゃ大変です。
しかしスピンドルサンダーを使えば
このようなめちゃくちゃ綺麗な曲面研磨ができます。所要時間は約2分ほど。手作業でやればおそらく5倍以上の時間と手間がかかると思います。
曲面研磨を日常的に行う必要がある人はこれを持っているだけで圧倒的に作業効率が上がりますよ。
スピンドルサンダー(SWS -330SP)の実用レビュー
参考までにコバヤシが購入したモデルがこちらです。
一般に販売されているスピンドルサンダーの中ではダントツで安いものでした。写真で見る限り作業台が小さくて使いづらいのかな?と思ったのですが
想像より1.5倍くらいデカかったです。これなら片手で持てるくらいの材料なら十分安定した作業ができそうですね。
用途に合わせた太さを選ぶ
スピンドルサンダーには数種類の太さの違う筒状のサンドペーパー(サンディングドラムという)を装着することができます。
SK11のスピンドルは6種類のドラムが付属しています。
付け替えはナットを回して脱着するので少々面倒ではありますが、用途によって細かく換えられるのは嬉しいですね。
各種サイズのドラムは本体の周りに収納できるようになっています。
回転と上下運動でゴリゴリ削れる
スピンドルサンダーは回転と同時にドラムが一定の間隔で上下運動を繰り返します。
これによって研磨力をアップし、かつサンディングペーパーの消耗が軽減されます。
ボール盤やドリルに装着するタイプのサンディングドラムとはここが大きく違いますね。
そして付属の#60のペーパーでは粗いかな?と思ったのですが、数字以上に研磨面が滑らかに感じます。
サンディング時間がめちゃくちゃ短縮される!
驚くべきはその研磨力とスピード。サンダーのように表面を滑らかにするだけではなく、小物程度なら形成までできてしまいます。
材料は台の上にのせて押し当てる形なので、うっかり削りすぎてしまう危険も少ないです。
実際、手作業だと荒削りから仕上げまで数時間かけていた作業が20分くらいに短縮できました。もっと早く買っておけばよかった。。
スピードだけでなく、手作業では実現できなかったメリットもたくさんあります。
面に対して直角に研磨できる
手作業で研磨する場合に難しかったのが、面に対して90度の直角を保った研磨。
手で行うとどんなに気をつけても若干斜めになったりいびつになったりと正確な角度を保つのが難しいものです。
スピンドルサンダーでは作業台に対して直角にサンディングドラムが立っているので、角度の面でも正確に加工できます。
些細なことに感じますが、仕上がりのクオリティーは全然違うものに感じることでしょう。
集塵機接続で超快適
スピンドルサンダーにはたいてい集塵機を接続できるポートがついています。
サンディングのつらみの一つに大量の粉塵が挙げられますが、集塵機を繋いだSK11のスピンドルでは空気中に舞う粉塵はほぼゼロといって良いレベルです。
こん小さな吸気口なんて意味あるのか?と作業前には思ったものですが…意外にもめちゃくちゃ優秀な集塵機能でした。
スピンドルサンダーおすすめ機種
おすすめ機種といっても、スピンドルサンダー自体かなりニッチな道具なので、作っているメーカーは少ないようです。
ここではネットで買えるくつかのスピンドルをご紹介します。
ユタカ スピンドルサンダー OS2-77GT
Yahoo!ショッピングで買えます。
作業台が広いので使いやすいのと、サンディングドラムの交換が手で回すだけで簡単にできるのがポイント。
KERV スピンドルサンダー
オフコーポレーションさんで買えます。
最大の特徴はテーブルが傾斜できること。斜めの角度で曲面サンディングができるので結構アクロバティックな作品作りが可能になります。
傾斜を使う場面は限定的かもしれませんが、いざというときに絶大な効果を発揮しそうですね。
SK11 スピンドルサンダー 330W SWS-330SP
コバヤシ使用モデル。価格的にも一番手が出しやすいモデルですね。
安いから微妙な点があるのかと思いきや、今のところ不満は全くないです。傾斜サンディングが必要とか大きなテーブルが必要とかでなければ、このモデルで十分じゃないでしょうか。
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曲面研磨や小物の削り出しには最強のツールです
曲面研磨を必要としている人がどれだけいるのかはよくわかりませんが、持っていれば確実に作業時間が短縮されます。
数年前の自分に会えるとしたら、いろんな手持ちサンディングツールをあれこれ買い漁るよりこれ一つ買っとけ!と言ってやりたいくらいです。
ジグソーとこのスピンドルサンダーがあれば、かなり自由な木工作品が作れるのではないかと思います。
>>参考記事:丸ノコとジグソーってどっちがいいの?DIY初心者の悩みにお答えします
サンディングに悩んでいる人にはぜひ一度試してもらいたいアイテムです。
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