毎度です。ANZEN木工家のコバヤシモンドです。
DIY木工を始めるには切断用の電動工具はまず手に入れたいアイテムです。
「ジグソー」と「丸ノコ」という2つの選択肢がありますが、
どっちを選べばいいのかわからないよ
という人も多いでしょう。
この記事ではそれぞれの特徴を押さえつつ、DIY歴7年のコバヤシの私見を交えて考えてみようと思います。
コバヤシのおすすめは「ジグソー」
おそらく上級者の人の多くは「丸ノコ」をすすめると思います。たぶん90%は丸ノコ派でしょう。
しかし結論からいうと、コバヤシはジグソーをおすすめする派です。
これは別にコバヤシがあまのじゃくだからとかそういうことではなくて、ちゃんと理由があるのです。
丸ノコとジグソーの違い
「どっちを選ぶ」といっても、実際は両方持つに越したことはありません。丸ノコとジグソーはそもそも「違う道具」なので。
まずはそれぞれの特徴を見てみましょう。
丸ノコの特徴
丸ノコは「早く」「綺麗に」直線を切るのに適しています。
頑丈な円盤状の刃が回転しながら進み、自ら切った溝がレールのようになるので直進安定性に優れています。
大量の材料を綺麗に切るには非常に適しています。
しかし
正しい使い方をしなければ危険度の高い工具でもあります。
丸ノコの刃じたいも脅威ですが、「キックバック」という現象が非常に厄介です。使い方をしっかり勉強せずに油断してナメた使い方をすると普通に死ねます。
丸ノコを使う場合は決して
何となくで使えるだろう
などと考えず、説明書の内容と使い方を熟知することが必要です。
ジグソーの特徴
ジグソーは「曲線切り」を得意とする工具で、「直線も」切ることができます。
下に突き出た細い刃を上下し、のこぎりでギコギコするように材料を切ります。
そのためジグソーは丸ノコのように触れただけで切断する力はなく、材料を切るには本体を押し進めてやる必要があります。
これは裏を返せば安全性の高さにもなります。キックバックの心配もほぼありません。
刃が細いので直進安定性は低く、硬い木が相手だと木の繊維の流れに刃が持って行かれて切るラインが曲がってしまうこともあります。
直線をキレイに切るには工夫と経験が必要。しかし曲線を切るのはジグソーならではの能力です。
ジグソーがおすすめな理由
安全性
コバヤシがジグソーをすすめる理由の第一位ですが、
安全性
です。何を隠そうコバヤシはビビりなのです。丸ノコでケガするのが怖くてガクガクと子羊のように震えているのです。
DIYでもっとも大切なことはなんでしょうか。
違います。一番大切なのは「絶対にケガをしないこと」です。
死んだらアカンで
お前が言うな
もちろん丸ノコも正しく、丁寧に使用すれば危険な目にあうことなんてほとんどありません。
問題は、「正しく」「丁寧に」使用することができるかということです。
コバヤシはおっちょこちょいですぐ調子に乗って油断するタイプなので「正しく丁寧に」という姿勢をキープする自信がありません。
普通の注意力を持っている人は丸ノコを十分使いこなせると思います。
が、コバヤシのようにおっちょこちょいの自覚がある人や仕事で細かいミスがあるような人がいることも加味し、万が一を考えてジグソーをおすすめする次第です。
曲線切りはクリエイティブ
曲線が切れるというのは思った以上に楽しいものです。
極端な話、直線切りというのは自分でやっても他人がやっても機械がやっても仕上がりは同じです。
しかし、曲線切りには作り手の感性がダイレクトに伝わります。
例えば本棚を作るにしても、端に少し曲線を加えるだけでも一気にオリジナリティーが高まります。
複雑なラインを切るには熟練が必要ですが、簡単な曲線でも作品の価値を高めてくれること請け合いです。
ジグソー使いは希少?
先に書いた通り、ほとんどの人は丸ノコ派です。もちろんその中にはジグソーも持っている人も多いでしょうが、メインでジグソーを使っている人はあまり会ったことがありません。
裏を返せば、ジグソーを使いこなせる人には希少価値が生まれるといえます。
作品を作ってフリマアプリでお小遣い稼ぎ…みたいなこともできちゃうかも?
私ごとですが、ジグソーで切り出したカッティングボードが今までに100枚以上も売れています。
丸ノコ派の意見
まずはじめに丸ノコを勧める意見にも、もちろん理はあります。
しかし、それでも「丸ノコでないとダメ」という訳ではないとコバヤシは考えるわけです。
ジグソーは遅い!について
丸ノコに比べてジグソーは切断スピードが遅いです。
多分おなじ距離を切るならジグソーは丸ノコの3倍くらいの時間がかかるでしょう。
でも、どちらにしても手ノコで切るよりは圧倒的に早いです。
なお大きい、もしくは大量の材料を切る必要がある場合はコバヤシはホームセンターで買う時にカットしてもらうようにしています。
1カットでだいたい50円くらいが相場でしょうか。これで圧倒的に時間と手間の節約ができるなら安いものですね。
ジグソーは正確に直線が切れない!について
ジグソーは直進安定性に欠けるので丸ノコほどキレイに直線は切れないとされています。
が、ジグ(ガイド)などを上手く使ってゆっくり丁寧に切ればかなりの精度を出すことはできます。
切り口まで直角でツルツル平面かと言われると辛いですが、そもそも木材は製材されていても多少なりとも歪みがあります。
あと重要なのは替え刃の性能ですね。標準で付属している刃はイマイチですが、ちょっと良いブレードを使うと格段に仕上がりがよくなるのでお試しあれ。
>>ジグソーの性能は替え刃で決まる!おすすめ木工ブレード4種を紹介
それでも板の幅継ぎなどで正確な直線が欲しい時は、やはりホームセンターの木材カットを利用することで解決できます。
ちなみに15㎝くらいまでの幅の材料をキレイに切りたいなら、ジグソーよりも丸ノコよりも「ソーガイド」を使って手切りする方がオススメ。
ソーガイドを解説した記事もよかったら読んでくださいませ。
≫【技術不要】初心者でも超まっすぐに木材を切れる!ソーガイドを使ってみよう
必要な作業は直線がほとんど。曲線なんて使わない!について
確かにそうです。DIYで行う作業はほとんどが直線切りです。
でも、「たまにしか使わない」からこそ曲線というのは希少価値が出るものだと思います。
実際、ネットやSNSでみるDIY作品はカクカクっとしたデザインが多いです。
それはそれでもちろん素晴らしいものもあるのですが、その中で一部でも曲線を使った作品があると「おっ」と目を引きませんか?
まあ、好みの問題もあるかもしれませんが(笑)
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おすすめはやっぱりジグソー
というわけで、もろもろの理由からコバヤシはジグソーをおすすめするわけです。
もう少し正確なニュアンスで伝えると
「丸ノコが怖い人はジグソーでも十分だよ」
ということで、決して「丸ノコはやめとけ」と言っているわけではありません。そりゃコバヤシだって心配事がなければ丸ノコを使っています。
で、どんなジグソーを選ぶといいか、です。
正直、無名メーカーの5000円以下みたいな安物はおすすめしません。本体の作りが甘いと刃が安定せず、よりコントロールが難しくなります。
手前味噌ですが、コバヤシの愛用するBOSHのモデルをおすすめします。
ジグソーといえばBOSHが元祖。手になじむデザインや考え抜かれた各機構は作業を圧倒的にスムーズにしてくれます。
また、刃の交換がワンタッチでできるのも○。メーカーによっては六角レンチでピンを外して刃を外して…と面倒です。使う気を無くします。
本当はBOSHの最上モデル「電子スーパージグソー(名前がすごい)」を使ってみたいのですが…
高いわ!!
いや〜めちゃくちゃ良さそうなんですけどね…
他のおすすめ電動工具のまとめもよければどうぞ
≫【厳選3選+α】DIY初心者におすすめの電動工具をご紹介!
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